「銀行融資って、なんだか難しそう…」
「ウチみたいなスタートアップじゃ、相手にされないんじゃ…?」

そんな風に思ってる起業家や社長さん、ぶっちゃけ多いんじゃないですか?

こんにちは!
資金調達コンサルタントの橘莉子です。

今日は、そんな銀行融資の「カタい」「コワい」イメージをひっくり返すお話をしますよ。

実は銀行員も、お金を貸す相手を必死で探してるんです。
彼らが「この社長にならぜひ貸したい!」と思うのは、一体どんな人なんでしょうか?

この記事を読めば、銀行員が本当に注目している経営者の3つの資質がまるっと分かります。
資金調達を考えているあなた、必見ですよ!

銀行員が「計画性」を重視するワケ

まず、銀行員がめちゃくちゃ重視するのが、社長の「計画性」。
まあ、当たり前っちゃ当たり前なんですけど、これには深ーいワケがあるんです。

銀行はあなたの「未来」に投資する

銀行がお金を貸すっていうのは、あなたの会社の「未来」に投資するのと同じ。
だから、「この会社、ちゃんと成長して、貸したお金を返してくれるかな?」っていうのをめちゃくちゃシビアに見てます。

口だけの「頑張ります!」じゃ、残念ながら響きません。
彼らが安心してお金を託せるだけの、具体的な未来予想図が必要ってことです。

事業計画書より見られている「数字への解像度」

「事業計画書、バッチリ作ってます!」って社長さん、素晴らしいです。
でも、銀行員が見ているのは、その計画書の「見た目」じゃありません。

もっと大事なのは、そこに書かれている数字への解像度

例えば、売上目標を「前年比150%!」って書くだけじゃなくて、
「そのために、新規顧客を何件獲得して、客単価をいくらにして、既存顧客のリピート率を何%にするのか?」
ここまで具体的に語れるかどうかが、勝負の分かれ目です。

具体的な数字って、例えば?

  • 売上目標:単に金額だけでなく、その内訳(商品Aでいくら、サービスBでいくら)
  • コスト構造:固定費と変動費のバランス、利益が出る損益分岐点
  • 資金繰り:いつ、いくらお金が入ってきて、いつ、いくら出ていくのか

こういう数字をスラスラ説明できると、「お、この社長、ちゃんと分かってるな」って思ってもらえます。

関連: 事業計画書の書き方を項目別に解説!テンプレートや作成時のポイント

逆算思考で語る「具体的な成長戦略」

じゃあ、その「数字への解像度」をどうやって示すか?
ポイントは、逆算思考です。

「3年後にはこうなっていたい!」
「そのためには、2年後にはここまで達成しないとヤバい」
「じゃあ、1年後のマイルストーンはこれだね」
「ってことは、今月やるべきことはコレとアレとソレ!」

こんな風に、未来のゴールから逆算して、今やるべきことを具体的に語れる社長は強いです。

銀行員に「この社長なら、ちゃんと計画通りに事業を進めてくれそうだな」って安心感を与えられますからね。

失敗談から学ぶ:計画だけではダメな理由

ぶっちゃけ、いくら立派な計画を立てても、計画通りに進まないのがビジネスの常。
私もコンサル時代、そりゃあもう、いろんな「計画倒れ」を見てきました…。

あるITスタートアップの社長さんは、ものすごく革新的なサービスの計画書を持ってきたんです。
でも、技術的な課題のクリアに時間がかかりすぎて、市場のニーズが変わっちゃった。
結局、資金ショート寸前で泣きついてきたけど、時すでに遅し…。

計画は大事。
でも、それ以上に大事なのは、計画を実行する力と、変化に対応する力なんです。

変化を恐れない「柔軟性と学習意欲」

計画性と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に銀行員が見ているのが、社長の「柔軟性」と「学習意欲」。
だって、今の時代、変化のスピードがハンパないですからね。

なぜ銀行は「今」だけでなく「変化への対応力」を見るのか?

銀行だって、融資した会社が時代の変化についていけずに潰れちゃったら困るわけです。
だから、「この社長は、市場が変わっても、新しい技術が出てきても、ちゃんと対応していけるかな?」っていうのを見ています。

昔ながらのやり方に固執して、新しいことを学ぼうとしない社長は、ぶっちゃけ「将来性ナシ」って判断されちゃう可能性大です。

変化を恐れず、むしろそれをチャンスと捉えられるか。
ここ、めちゃくちゃ大事なポイントです。

DXや新しい技術に「ぶっちゃけ」どう向き合うべきか?

「DXとかAIとか、よく分かんないんだよね…」
って社長さん、気持ちは分かります。
でも、銀行はあなたの会社にも、DXや新しい技術への前向きな姿勢を期待しています。

何も、いきなり最先端のAIを導入しろって話じゃないんです。
例えば、こんなことから始めてみるのはどうでしょう?

取り組みの例期待できる効果
クラウド会計ソフトの導入経理業務の効率化、リアルタイムな経営状況の把握
オンライン会議ツールの活用移動コスト削減、遠隔地の優秀な人材活用
SNSでの情報発信・顧客対応新しい顧客層の開拓、顧客満足度の向上
業界特化型SaaSの利用特定業務の生産性劇的アップ

「ウチの業界は古いから…」なんて言い訳は通用しませんよ。
どんな業界だって、新しい技術を取り入れて、もっと賢く、もっと効率的にビジネスを進めるチャンスがあるはずです。

成功事例に学ぶ:市場の変化をチャンスに変える経営者

市場の変化をチャンスに変えた経営者の事例って、実はたくさんあるんです。

例えば、アパレル業界。
実店舗だけじゃ厳しい時代に、ECサイトを強化したり、SNSでお客さんと直接繋がったりして、ピンチを乗り越えてる会社、ありますよね?

あと、最近だと「ワークマン」さんとか、すごくないですか?
元々は作業服のお店だったのに、機能性とデザイン性の高さが一般層にもウケて、「ワークマン女子」なんて言葉が生まれるくらい、新しい市場を切り拓きました。

彼らに共通するのは、現状に満足せず、常に新しい可能性を探求する姿勢です。

ライター橘莉子流:常に学び続けるための情報収集術

「じゃあ、どうやって新しい情報をキャッチアップすればいいの?」
って声が聞こえてきそうですね。

私が普段やってる情報収集術を、こっそり教えちゃいます。

  1. 国内外の金融ニュースサイト・フィンテックメディアを複数チェック
    やっぱり基本はこれ。海外の動きは特に要チェックです。
  2. 業界レポートや調査資料に目を通す
    ちょっとお堅いけど、信頼できる情報源。トレンド把握に役立ちます。
  3. セミナーやウェビナーに積極的に参加
    専門家の話を直接聞けるのは大きい。オンラインなら気軽に参加できますしね。
  4. 異業種の経営者と積極的に交流する
    自分の業界の常識が、他の業界じゃ非常識なんてことも。新しい視点やヒントをもらえます。

大事なのは、「自分はまだまだ知らないことだらけだ」っていう謙虚な気持ちと、新しいことを面白がれる好奇心ですね。

信頼を築く「誠実さとコミュニケーション」

計画性、柔軟性、そして最後にもう一つ。
銀行員がめちゃくちゃ、それはもう、めちゃくちゃ重視するのが、社長の「誠実さ」と「コミュニケーション能力」です。

お金以前に大切な「人と人とのつながり」

結局のところ、融資もビジネスも、人と人とのつながりが基本。
いくら素晴らしい事業計画があっても、いくら将来性のあるビジネスモデルでも、社長自身が信頼できなきゃ、銀行だって大きなお金を貸す気にはなれません。

「この社長なら、約束を守ってくれる」
「この社長なら、万が一の時も、ちゃんと向き合ってくれる」

そう思ってもらえるかどうかが、実は一番大事だったりするんです。

銀行員が「この社長なら大丈夫」と思う瞬間

じゃあ、銀行員はどんな時に「この社長なら大丈夫!」って思うんでしょうか?
私が銀行員にヒアリングした中で、特に多かった意見はこれ。

  • 良いことも悪いことも、包み隠さず話してくれる
    特に、業績がちょっと厳しい時とか、資金繰りがヤバそうな時とか、そういうネガティブな情報を早めに、正直に相談してくれると、「この社長は信頼できるな」って思うそうです。
  • 数字に強く、自社の状況を自分の言葉で説明できる
    さっきの「計画性」の話とも繋がりますけど、やっぱり自分の会社のことをちゃんと把握してる社長は信頼されます。
  • 約束をちゃんと守る
    当たり前だけど、めちゃくちゃ大事。返済はもちろん、提出書類の期限とか、そういう細かい約束もキッチリ守る社長は好印象です。
  • 銀行側の担当者をリスペクトしてくれる
    銀行員も人間ですからね。上から目線じゃなくて、対等なパートナーとして接してくれる社長には、自然と「力になりたい」って思うものです。

情報開示はどこまで?「正直さ」がもたらすメリット

「銀行にどこまで情報開示すればいいの?」
これ、よく聞かれる質問です。

私の答えは、「できる限りオープンに、正直に」です。

もちろん、企業秘密に関わるようなコアな情報までペラペラ話す必要はありません。
でも、少なくとも、

  • 試算表や月次の経営状況
  • 今後の資金繰りの見通し
  • 大きな設備投資や新規事業の計画

こういった情報は、積極的に開示していくべきです。

ぶっちゃけ、銀行はあなたが思ってる以上に、あなたの会社のこと、知りたがってます。
良い情報も悪い情報も正直に伝えることで、「この社長は誠実だな」「隠し事がないな」って思ってもらえます。

それが結果的に、いざという時の融資実行のスムーズさや、より有利な条件での借入に繋がったりするんですよ。
正直は最大の武器ってことです。

銀行との賢い付き合い方:「姉御肌コンサル」が教える本音

最後に、銀行との賢い付き合い方について、私なりの本音を。

定期的なコミュニケーションを欠かさない

困った時だけじゃなくて、普段から銀行の担当者とコミュニケーションを取っておきましょう。
会社の近況報告とか、業界の動向とか、そんな雑談レベルでもOK。
顔が見える関係を作っておくことが大事です。

複数の銀行と付き合う

メインバンクも大事だけど、複数の銀行と取引しておくことをオススメします。
それぞれの銀行に特徴や強みがありますし、競争意識を持たせることで、より良い条件を引き出せる可能性も。

担当者が変わってもめげない

銀行の担当者って、結構コロコロ変わります。
「せっかく良い関係が築けたのに…」って思うかもしれないけど、そこは割り切って。
新しい担当者にも、積極的に自社の魅力をアピールしていきましょう。

銀行も、あなたのビジネスを応援したいって思ってるんです。
だから、遠慮せずに、どんどん頼って、うまく活用しちゃいましょう!

まとめ

さて、ここまで銀行員が「貸したい!」と思う社長の3つの資質について、私の視点も交えながらお話ししてきました。

  • 計画性:未来を具体的に描き、数字で語れるか
  • 柔軟性と学習意欲:変化を恐れず、常に学び続けられるか
  • 誠実さとコミュニケーション:信頼される人間力があるか

ぶっちゃけ、銀行融資って、ある意味「ゲーム」みたいなもの。
ルールを理解して、ポイントを押さえて、賢く立ち回れば、必ず攻略できます。

そして、この3つの資質の中で、私が一番大事だと思うのは、やっぱり「信頼」です。
これは、銀行融資だけじゃなくて、クラウドファンディングだろうがエンジェル投資だろうが、あらゆる資金調達に共通する最強の武器。

今日お話ししたことが、あなたの資金調達、そしてビジネス全体の成功に繋がったら、私もめちゃくちゃ嬉しいです。

さあ、あなたも今日から「貸したい!」と思われる社長を目指して、一歩踏み出してみませんか?
応援していますよ!